メンタルダウンによる休職後の職場復帰に関しては、人事としては考えることが多くあります。まず復帰直前には復帰許可を最終判断する人事として、安全配慮義務を考え復帰できるような職場や職種の選定が重要となります。リハビリ出社をどう考えるとよいのか？再休職の条件をどうするのか？本人との合意形成はどうするのか？など人事として押さえておくべきポイントもいくつもあります。次に復帰後には、復帰後どれくらいのパフォーマンスを発揮できるのか？どのタイミングで仕事量を増やせばよいのか？復帰後の再休職を防ぐためにはどうすればよいのかを考える必要があります。また令和６年４月１日から合理的配慮の提供が義務化されています。合理的配慮義務を受ける障碍者は幅広く定義されているため、法律の理解が進まないと現場で混乱することが予想されます。本人に求められる自己保健義務・会社が提供する安全配慮義務と合理的配慮義務をどう考えればよいのかを判例をもとにしながら皆様と議論したいと思います。