お知らせ

2020.07.31労災疾病等医学研究普及サイトのご案内「アスベスト(平成21年~平成25年)」について[石綿に関する情報]

 アスベスト(石綿)関連疾患として労災認定される数は、近年、毎年1,000件前後となっていますが、その中には他の疾患との鑑別が困難なものや診断方法が特殊であるものがあり、申請から労災認定までに時間がかかるものも少なくありません。

 こうした診断方法が難しいアスベスト関連疾患について明確かつ簡易な診断方法・指標を確立し、より適切な治療・予防法に役立てることを目的として、長年アスベスト関連疾患の診断等について研究を行っています。

 例えば第2期(平成21年~平成25年)の研究では、診断時にはすでに進行してしまっていることが多く、他のアスベスト関連疾患との鑑別も困難な胸膜中皮腫について、新たな診断基準の確立を目指しました。胸膜中皮腫症例を全国から集め、そこから胸水に関するデータを抽出した結果、胸水中のヒアルロン酸の値などが、胸膜中皮腫の診断材料として実用性が高いことを明らかにしました。

第2期のアスベスト研究については、こちらからご覧いただけます。